すべて人間が悪いのです。
カラスがゴミを荒らすのを見て「このクソガラス!」となる前に一度立ち止まって考えてみましょう。
愚かな人間どもが必要以上に木を切り倒し、山を崩してしまったから、カラスの居場所がないのです。
だから彼らは仕方なく、人里に来てゴミ捨て場のゴミ袋を破いて餌を得ようとするのです。
スズメバチが人家に巣を作ったから退治する?退治という言葉が違和感を覚えますね。
彼らもまた居場所がなくなったから、仕方なく人里に降りてきて人家に巣をつくるのです。
山菜採りに来た老人グループを熊が襲った?彼らもまた山に食べ物がないから、食べたくもない(?)老人なんぞを襲うのです。
すべて人間が自分勝手な都合でわがままを通すから、他の生き物たちが苦しんでいるのです。
イスラム国が米国人の人質の首を斬首?アメリカは彼らに対してもっと残酷なことをしたはずです。さんざんいたぶったから、しっぺ返しをされたのです。
別に宗教問答をしようなどとはいっさい考えておりません。
しかし、思い上がった人間というものほどたちの悪いものはございません。
たとえば、病気や怪我をしてしまったときには、必ず自分を内省するときがきます。
わがままを通しすぎていないか?
自分は思い上がっていないか?
よ~く考えてみないといけませんね。
薬を飲んで症状を抑えてしまえ!
悪いところをちょん切ってしまえ!
これすべて、カラスを退治、スズメバチを退治、熊を退治、イスラム国を退治(←これはちょっと毛色が違うか・・・だからといって彼らが正しいとも思いませんが・・・)というあまりにもイージーな解決法とおんなじですね。
臭いものには蓋をする、こんなやり方を続けていては、まったくなんの解決にもなりません。
絡み合った糸を丹念に紐解いていくのが、やはり一番人の道に近いのではないでしょうか?
と、朝ゴミ捨て場にいたカラスを見て、ふとこんなことを考えちゃいました。
ではまた。