ボクシングの井上尚弥選手のパンチは、対戦相手から見えないそうです。
やはり並みの選手ではありませんね。彼は一体どこまで行くのでしょうか?
と、そちらの話をしたいわけではありません。
その素晴らしいパンチも、強靭な足腰があってこそなんです。
彼がもし腰痛や足のケガを患っていたとしたら、あのような強力なパンチを
打てるはずがありません。
ジムへ通って胸板を厚く、カッコよくする・・・決して悪くないです、むしろ良いことでしょう、ですが、二本足歩行前提の生物である人間の営みとしては決して「一番」にすべきことではない、ということなのです。
決してそれが悪いことだとは思いません。しかし、厚い胸板も、強力なパンチも
今後の高齢化社会、寿命100年説の前にはほとんど意味をなさないと思います。
先日、何かの番組で80歳のボディビルダーというおじいちゃんが紹介されていました。
確かに物凄い筋肉です。
でも、物凄い筋肉を纏ったまま、背中がくの字に折れ曲がっていました。
これを見て「あー、自分もこうなりたい」と思う人はまずいないでしょう。
彼のやっていることは無意味とまでは言いませんが、マッチョになるよりも先にやるべきことがあるはずなのです。
そうです、腰を治す事です。
老人になると背中が丸い人が大勢います。
すべてとは言いませんが、この大きな要因は腰の痛み・歪みからくるものと私は考えます。
腰が痛いと背中を丸めた格好をすると楽になりませんか?
それは、腰の歪みを背中の上部を歪めることで痛みを腰から逃がしているからなのです。
そう考えると、背中や肩をもんだりほぐしたりしても背中の丸いのが治らない理由がはっきりとわかりますね?
では腰が痛い・腰がゆがんでいるのはなぜか?
それは足が歪んでいるからではないでしょうか?
結局のところ、二足歩行している我々は、体と地面との接点は足の裏だけなのです。
だから、足首が歪んでいると、膝、股関節そしてついには腰の歪みへと発展します。
腰の悪い人や足の悪い人は間違いなく足首が歪んでいます。
というわけで、全身くまなく鍛えるのが一番良いと思いますが、
どこをどう鍛えるかはその人その人にもよるのです。
そういう前提でしいて言わせてもらうのならば、トレーニングは足首を一番に動かせば効率が良いということです。
何せ、人間の体の筋肉分布は上半身30%に対して下半身が70%となっているのですから。
そうなると、筋トレを1時間やるならば、足腰に42分、腕や胸に18分という配分がベストということになりますね。
どんなに胸筋が発達していたとしても、足腰が悪いとその性能は発揮されないということなんです。
今日は、足をしっかり鍛えるべきだということを書いてみました。
それでは、皆さま良いお年をお迎えくださいね!!!