先生、ストレッチ、ちゃんと毎日やっているのに、どうして私はすぐ体が固くなっちゃうんでしょうか?
こんな質問を患者様からいただきました。
はい、年齢、性別、関係ありますよ。
一般的に若い人の方が体は柔らかいです。
また、男性よりも女性のほうが体は柔らかいです。
ですが、人間の体力のピークは男性で17歳、女性では14歳ということになっています。
ですから、20歳を超えると、男性・女性ともに体力はどんどん落ちる一方です。
体力が落ちるというのは、要は衰えがはじまっているということであり、
体も少しずつ固くなっていくのです。
これらの前提条件はみんな平等です。
体の硬い・柔らかいの差がどこで出るかというと、
生まれながらの個人差、そして後天的にはストレッチなどの運動をやるかやらないかということでしょう。
では、なぜストレッチをやっているのに一向に体のあちこちが凝ったり痛かったりするのでしょう。
それは、おそらくやり方がその人に合っていないからではないかと思います。
ざっくりと申しまして、体は単にマッサージやストレッチだけやって緩めるのが良いというものではありません。
そしてそのことは以前のブログでも書きましたが、体には硬くなっている部分と緩みすぎている部分とがあるはずだということです。
ですから、緩める部分と締める部分とがあるのに、緩めるだけではダメだということなんです。
今回のタイトルでは締めることについては割愛しますが、
緩めることも、1分緩めたからOK、というものではありませんね。
ちょっと硬い部分は1分~2分毎日ゆるめればOKでしょうね。
でも、物凄~くカチカチになっている部分があったとしたら、それは1分くらい緩めたからって
ちゃんと緩むものでしょうか?
はい、そうなんです、しっかり緩めるには、場合によっては30分くらいかけて緩めるようなストレッチングだって必要になってくるんです。
だから、毎日1分~2分とかちゃんとやってるわい!(笑)ということでは量的に足りていないんですね、その人には。
ではどうすれば良いのか?
それは、ストレッチを時間をかけてやりこんでいただき、ご自分で「どのくらいやれば、どのくらい緩むのか」といことを実際に体感してもらうのが一番良いのです。
しかし、最初は何をどうやってやったら良いかなんてわかりませんから、それこそパーソナルトレーナーさんのような方にお願いする、もしくはスポーツクラブで指導を受ける、などが有効なんだと思います。
そしてしっかりとノウハウを覚えてから、ご自分だけでご自宅でコツコツとやっていく・・・というのが理想的な形だと考えます。
ですから、ストレッチを毎日やっている、ということは非常に良いことであり、これからも是非続けていただきたいものです。
どんなやり方にせよ、やっていないよりやっている方が遥かに素晴らしいことです。
そして、やり方さえしっかりやれば、まだまだ良い結果が生まれるという事をもっと皆さんには知っていただきたいと思います。
がっかりする必要なんて全然ありません、今ストレッチ(ヨガなども含めて)をやっている人は
これからも毎日しっかり続けていただきたいと思います。
ではまた。