↑以前にも同じテーマでブログを書きました。
しかし最近、このセリフを言われたと患者様がおっしゃっていたので、もう一度このセリフについて
一考してしまいました。
正直、「一生付き合っていく」なんて無理です。嫌です。ふざけるな、って感じです。
要は「私には治せないし、治らないからあきらめろ」と言われているようにしか聞こえません。
中にはそういう症状も沢山ありますよ、難病指定のものはそうですね。
でも、医者ほどの「権威者」がそう言い切ってしまうのだから、聞かされた患者の方は「一生治らないんだ・・・」と心の中でガッチリと決めつけてしまうということもあるんですよ。
実際、骨盤がズレていた方が医者から「治しようがない」と言われて3年も歩行困難であったものが、
当院に入って来たなり私の目でみたところ、「どうみても骨盤がズレているだけ」という症状のものがありました。
盛っていると思われるかもしれませんが、そういうことはなく、早速座っていただき、座位の状態から骨盤の出っ張った部分を矯正したところ、恐らく3~4秒くらいで「アレッ?」というくらいにたやすく良い状態になり、すぐに立ち上がった所、「完全には痛みはなくなっていないけど、立って歩けるようになりましたね!」と笑顔でおっしゃった患者様がおられました。
その方はその後4回通っていただき、痛みが完全に消えたので完了となりました。要は治られたのです。
全部が全部こういうケースではないでしょうが、このように「一生付き合った行かねばならない」はずの症状が治ってしまうケースもちゃんとあるのです。
私は自分の手柄自慢をするつもりではありません、しかし、医者ほどの権威者こそ、ご自分の発言がどれほど人に影響を与えるものか?をもっと理解して言葉を発しなくてはならないと思うのです。
病院はホスピタルといわれていますが、元来「ホスピタリティ」、要はおもてなしという言葉からきているのでしょう。だったら、患者にはもっときちんとした言葉を発していかないといけないと考えるのは当然です。
一応フォローしておくと、そういう面をきちんと教育・勉強されている医者も沢山いるのです。
と同時に、心無い発言をしても「昔ながらの・・・」などと平気で改善しようとしない輩がいるのも現実です。
でも、それよりももっと大切なのは、治らないのではなく、「治そうとする努力」のはずです。
ここは他人ごとではありません、私も「治すためにはどうすれば良いのか?」を常に思考しつづけることが自分の仕事・義務であると思っています。
以上、きょうはここまで。