人体の構造上、整体をするときは、足から頭に向かって治療します。
なので、勘所の良い方ですと、腰(骨盤)を治していると、「だんだん方と背中が凝ってきました。」とか「頭が痛くなってきました。」とおっしゃることもあります。
これは、歪みを下から取っていくので、歪み自体が上の方に逃げるわけですね。ですから当然起こりうる現象なのです。
しかしながら、体というものは面白いものでして、たとえば、股関節が悪い人は足首を調整するのですが、逆もまたしかり。足首の悪い人は股関節を調整すれば良いわけです。
つまり、足首と股関節は相棒なので、どちらかを調整してあげると、反対側が良くなるということですね。こういうことは人体においては結構あるあるなのです。
これと同様に、首が悪いときには腰や背中を調整しますが、逆に、首をゆるめると腰が良くなる、ということもあるのです。
長く座ることが多い現代の働き方。ですから、デスクワークで腰が痛いという方は大勢います。
こういう方には、腰をトントンとやることばかりではなく、首をゆっくり後ろに(なにかにもたれかけて安全に!)向けて体をそらすようにして大きく息を吐くことで、腰の周りもつられて緩むことがあります、とお伝えしたかったわけです。
腰が痛いからといって腰回し運動だけやっているよりは、首も回したり、後ろに反らせる動作をしてあげることで、腰(腰椎)の動きが軽くなるわけですね。
というわけで、今日はちょっとした健康維持のためのヒントを書いてみました。
ではまた。