患者さんとお約束していない時間帯にチャイムが鳴ったので、
カメラをのぞき込むと、女性が赤ちゃんを抱いて立っておられます。
ん?先輩がいらっしゃる約束でしたが、30分早い。
珍しく忙しかった(仲間の先生と治療のことで相談していた)のですが、
とりあえずドアを開けてみることに。
するとぐったりした感じのお子さんを抱えたお母さんが「子供の腕が抜けちゃったんです。」
とのこと。
当院は保険取り扱いをしていないことだけは早くお伝えしたものの、だからといって助けを求める患者様には
変わりありません。すぐにお困りの様子が伝わってきました。
どうやら、ホームページを見られて時間的にも当院くらいしか開いているところがなかったのでしょう。
事情が早く飲み込めたので、細かいことはともかく、子供の腕が優先です。
正直、心の中に「脱臼は久々だけど、子供さんだからキッチリ決めていかないと。」という思いと同時に
整体メインの現在ではあまりない症状なので、良い経験をさせてもらえているなとも思いました。
治療自体は、子供さんは泣いていたけど、よくガマンしてくれて、少しの間患部を緩めてからゆっくり動かしていくと「ポコッ」という軽いクリック音がして元に戻りました。
ホッ、治るとはわかっているものの、小さいお子さんが相手だとちょっと緊張。でも良かった、良かった。
そのあと、お帰りの際には「気を付けて帰ってね」と私が言うと、お母さんに抱っこはされず、ご自分でトコトコと歩いて私の方へやってきながら手を振ってくれました。
なんちゅう可愛い姿をみせてくれるんだ・・・
この仕事をやっていて本当に嬉しい瞬間を味わえて、感謝しています。
ありがとうございます。そしてお大事にしてください。
ではまた。