整体・接骨においては、骨盤ひいては股関節のねじれが体の不調を引き起こす、とされています。
これは間違ってはいません。
正解なんですが、でも股関節の更にまた元を手繰っていくと、足首(かかと)に行きつくということを
意識しなくてはなりません。
以前に面白いCMがありました。メーカーは忘れましたが、車のタイヤのCMです。
「どんなに良い車であっても、タイヤが地面に接しているのはこのたったハガキ四枚分程度の面積なのです。
だから良いタイヤを履きましょう!」というような?内容でした。
うん、これは正論。安い車だろうが、高級セダンだろうが、地面と接するのはそれだけの部分。ここは大いに納得ですね。(6輪車や戦車をのぞく・・・)
さあ、人間にあてはめるとどうかな?
地面と接するのは足の裏だけですね!
しかも土踏まずしか接地しません。(偏平足の方を除く・・・)
そう考えますと、これはなかなかの発見ではないでしょうか?
改めて意識して歩くことは無いのですが、やっぱり本当のことを知らなくてはなりません。
接地するところが足の裏しかないという事実は、結局、歩き方や足首の使い方をうまくすると、体のすべての骨の歪みが改善できるのでは?
はい、私は存外いけるのではないか?と思っています。
ですから、当院では膝が悪い人、股関節が悪い方、足首が悪い方はすべて、足全体の調整をしていきます。
足首が悪いからといって足首だけ歪みをとったところで(まあ、今回の趣旨から言えばそれもアリですが:(笑))
股関節も調整しておかないと、すぐに歪みが戻りますね。
今日の趣旨から言うと、足首(かかと)を良く回しておく、アキレス腱のばしをやる、こんなところからでも
健康な骨格維持を手軽に始められるということを申したいのです。
だから、過去に流行ったいわゆる「足ツボ整体」で全てが治る、という見解も、無きにしも非ずというふうに思うのです。(なんで足いじると体のすべてが良くなるの?と疑問に思っていました。)
まあ、ツボについての理論は詳しくありませんから、骨格やバランスの見地からだけ言わせていただきますと、
足の設置が悪く、これを毎日動いて歩き続けますと、足首の歪みのバランスをとろうと体の他の部位がゆがみだしますから、結局基本のキとして足首をしっかりとさせておく必要があるのです。
上記にも書きました通り、腰痛や背中の張りに悩む人は、まずは足首まわし、アキレス伸ばしをやりましょう。
学生時代には部活で毎日やっていたけど、社会人になったらもうほとんどやっていないはずです。
ウォーキングもジョギングも大切ですが、その前にまずは足首ですよ!(笑)(しつこい?)
ではまた。