シーネ?と言っても一般の方は聞きなれないかもしれない。
要は怪我をしたときにするギプスや固定材料のことだと思っていただければ良い。
なぜこんなことを書いたかというと、その発端は最近急に腰痛になってしまったことに始まる。
またか?という感覚である。
毎日コツコツとストレッチや準備体操、軽めの筋トレをこなしているにも関わらず、やっぱり定期的になってしまう。
↑こういう経験がおありの方も多い事と思う。
思い出すと、これが若い頃ならば、相当に諦めにも似た「もう、これ以上よくならないのかなあ・・・」という絶望感に襲われていたはずだ。
しかし、一旦治った経験がある現在では「まあ、痛いけど死にはしないや」(笑)という感覚でついつい痛いまま放っておいてしまう。
これがいけない。
ところが年齢とともに筋力・体力ダウンしたためか、最近では以前にはガマンできたものがあまりガマンがきかなくなってきているのも事実。
そこでまたテコ入れの体操をしてみようと思った。
まず、直立して(なるべく顎を引き、胸を張って、背中をまっすぐにしたつもりで)両足は肩幅、つま先は本当に少しだけやや内股気味にする。
そしてゆっくり、ゆーっくりと両側の尻(から太腿後部)をギューっと内側に搾り上げてこれでもかっ!というところまでもっていき一旦停止。
そしてゆっくりと息を吐きながらゆるめる。このとき、パッ、パッと(笑)かずをこなすだけなのはダメ。
集中して味わいながらゆっくりとやること。
そうすると、何回もやっているうちに(大体30回程度ワンセットでOK)、アレ?尻の強いひっつれ感と痛みが薄くなってきたぞ?となるはず。(慣れないとならない場合もあり。)
さっきまであんなに腰や尻まわりが痛かったのに(特に起床時)、いまやホッと一息つけるようなリラックス状態になっている?なんてことは何故起こるのか?
偏っていた筋肉がバランスを取り戻すと、割と瞬間的にそういうことが起きる。
「筋肉はシーネ」という表現は、骨盤ベルトやサラシなどの固定材料を使わなくとも、自分の筋肉を正せばきちんと足腰を支える一番頼れるシーネとして機能する、ということを言いたかったわけだ。
さて、これで骨盤が5分程度でかなりゆるんでバランスがとれたかな?
注意して欲しいのは、やはり体操慣れしていない人、痛みに弱い人は、そろそろとやっていかないと、急激にピキーンという痛みが今度は中心(背骨の周り)に生じる可能性が高い。
骨盤がそろうと痛みは真ん中や上に逃げるので、そこは別の話。
もしそこから更にご自分でなんとかしたいのならば、いつも私が書いている筋膜ローラーを購入して仰向けでウエストからお尻にかけてゆっくりと体をのばしつつ、たまにゴロゴロとやったら良い。
もしかしたら、後ろにずれている3番、4番、5番腰椎がパキッと音を立てて正しい位置に収まることもある。
入ってしまうとかなり急激に腰が楽になるのだが、入らないからといって無理をすることは無い。
焦ると余計に筋肉は硬くなって言うことを聞いてはくれないから。
そして、無理をすると背骨に嫌な痛みが出ることもある。だからとにかく怖いなと思う時は勇気を持ってすぐ中止したり、体をまっすぐに伸ばすよりもむしろ膝を曲げて軽いブリッジ状態で体重をかけていくようにすることをお勧めする。
まあ、ブリッジ状態ができるくらいならば腰痛の状態もさほどわるくないか、筋膜ローラー慣れしているはずだから、とにかく慣れていただきたい。
PS上記手順をやっても余計に痛くなったというときには遠慮なく私に電話かメールでご連絡ください。
というわけで以上。