首のポジション(要は姿勢)を良くしようと思い立ち、筋膜ローラー(体操用の筒)を
頚椎のうしろに置いて、そのまま眠ってしまい朝になっていた・・・という経験があります。
するとどうでしょう。弓なりにキレイに反っていたのでさぞ体には良かっただろうと思いきや、
立ち上がるとグラグラ、フラフラ。あらら?首をまっすぐに固定するようにして歩く分には
なんとか歩けますね。
今日は確か市役所に行かねばならないはず・・・と無理やり電車にのって駅から降りたらグラングランします。
これはいわゆるめまいの状態ですね。(一日放っておいたら、やっと元に戻りましたが。)
めまいは体の中から来る(三半規管の基質的異常・病的なもの)ものでなければ、
ほぼほぼ首(頸)から来ています。
だから、交通事故などでムチウチ症状となりますと(これは頚椎上部の骨がズレていることが多いです。)
めまい・頭痛が出てくるのです。
最近ではテレワーク・リモートワークが増え、コロナ解除後もこのまましばらく行きましょう、という世間の流れです。
そうなると、通勤しなくて良い、お化粧しなくて良い、お着替えは上半身のみ(下半身はスエットのままでオッケー:笑)、時間が比較的自由になる、
などのメリットも多数ですね。
しかし、どうしてもパソコン頼みとなりますので、普段は営業職で歩きまわっている方々も
現在はデスクに座ってお仕事、というケースが増え、座位を長くとらざるを得ないのも事実です。
当然、どんなに良い姿勢であっても、同じ姿勢を保つ(特に座る)ことは体にとって良くないですから、長時間続けていると、その人の弱い部分(人によっては腰、背中、肩、頸)に痛みが出やすくなります。
私の治療院では、病的ではない(上記のような首から来るもの、これが割と多いです。)めまいに関しては徹底して首(頸)の治療をします。
ところが、ただただ単に首(頸)だけを集中しても、その土台となる腰がしっかりとしていないと効果半減です。(土台に合わせてすぐに戻ってしまいがちです。)
なので、そういう場合には足・腰を半分基本治療してから頸・肩まわりを徹底します。
「なんだよ首ばっかりやってほしいのに・・・」と思うかも知れませんが、
腰もしっかりしないと無意味になっちゃいますよ。
ご自分で出来る対処として、筋膜ローラーは大変便利でオススメなのですが、
やはり上記の通り「やりすぎ」は禁忌です。
時間があるときに、今のうちとばかりに一気に治そうとしても、癖がついていますから、
毎日コツコツ、少しずつやっていくのが良いのです。
ではまた。