若い頃からそういう疑問を常に持っていました。
頭痛は肩が凝るから起こる→じゃあ、肩回りをよく動かしたり、鍛えておこうじゃないか!となる
腰痛は運動不足から起こる→じゃあ、ストレッチでもしてよく解しておくか!となる
というのは間違えではないとしても、完全な正解ではありませんね。
加えてジムでマシントレーニングなんかをやって筋力アップをしても改善するどころかむしろ悪化してしまう、なんてことはザラにありますね。
だいたい、肩こり→頭痛とか、運動不足→腰痛っていうのは原因の一側面でしかないわけであり、それ以外の原因から来るものは運動をするにしてもやり方が間違っているから治らないんですよ。
そもそも頭痛の多くは酸素欠乏から起こることの方が多いです。その酸欠自体は肩こりの積み重ねとか目の酷使とかそんなことからも起きますが、首をとにかく丁寧に治すことで頭痛の改善率は上がります。
運動して鍛えても、首を鍛える筋肉を余計に酷使してしまえば、それはやっぱり治ってこないわけです。
まずは肩甲骨周りをよく動かして、背中の真ん中あたりを緩めるのが早いでしょう。背中が緩めば首の骨はおのずと良い配列に戻ってきます。
あと、腰痛(特にぎっくり腰)は、体の他は元気なのに、急に腰だけピキン!と痛くなる、なんてことがあります。これはもう鍛えてもストレッチしても痛いものは痛いです。
特にぎっくり腰はインナーマッスル系から来るものがあり、アウターマッスルばかりを使っていると突然インナーマッスルとのバランスが崩れてぎっくり腰になるケースというのがそれに当たります。
この場合はどんなに見た目がマッチョな人でも、寝た切りになってしまうほどのぎっくり腰になることがかなりあります。
ですから、よく患者様がおっしゃる言葉の中に「私って筋肉がないですから・・・」というものがありますが、筋肉が全くついていない人?というのはやっぱりいません(笑)筋肉繊維が細くなっている人(特に女性)ならいますよ。
そんな言葉を聞いた際には「では、なぜヨボヨボのオジイチャンはきちんと歩けるのに、若いあなたは立つこともできないのでしょうかね?」と質問すると「あれ?」みたいな顔をされます(笑)
そうです、体の痛みが出る時というのは一言に煎じ詰めると「筋肉のバランスが崩れるから」ということになります。(内臓から来るものは除く)
ですから、社会通念的イメージで「筋トレをしてさえいれば体は鍛えられている」と思ってしまいがちなのですが、それはちょっと間違いなわけです。
まあ中にはそういうことをしていても全く元気で怪我知らずという方もおられます。でも一般的に一番体に良いのはインナーマッスルとアウターマッスルのバランスを整えてあげることです。
ここではその詳細は長くなるので述べませんが、要はそういうことなんです。
だから、まずは体を鍛える際にインナーマッスルもバランス良くトレーニングする方法を学ぶことですね。
ではまた。