私のようにぎっくり腰やヘルニアの経験を持っている人は自分のことを「腰痛持ち」という言葉で表現しがちです。
これはガンを克服した人が再発を恐れて自分のことを「ガン体質」と言ってしまうのと似ています。
両方とも発症しないように気を付けるのは大切ですが、再発を恐れてビクビクして生きていくのは辛いことです。(まあ、腰痛だけでは死なないけど。)
私はどちらかと言えば腰痛の専門ですので、そちらのほうについてちょっと書いてみます。
足がつった場合には、泳いでるとき以外は命に問題ないですから、誰も大騒ぎしません。
ところがこれが腰回りで起こったとなると、急に大事になるわけです。
たとえどんなにキツいぎっくり腰であっても、所詮は腰回りの筋肉がつった状態と捉えると気が楽になりませんか?
さて、本題に入ります。
やはり腰痛を恐れてしまうと両手を腰に当てて腰回し(笑)なんかしちゃいますね。
これはこれでまあいいんです。(生ゴムバンドとか巻いたら更にいいですね。)
でもそんなこと続けても一向に良くなりませんね。
これは、あまりに腰、腰と腰のことばかり気にしすぎて、なぜ腰痛が出ているのかを考えられないからなのです。
これは一言でいうと、バランスが崩れたのです。
体が疲れて、腰回りの筋肉や骨を歪ませることでバランスをとろうとしているから、腰が痛むのです。
だから腰痛を治すには、腰以外にも働きかけないと、腰を痛ませることで全体を安定させているのですから、無理があります。
具体的には、インナーマッスルを動かしたり、腕や背中の筋肉を弛めたりすることで、かなり腰痛が引いてきます。
ですから、腰痛予防だからといって、腰回し(笑)だけではなく、全身をまんべんなくストレッチしたりトレーニングしなくてはいけませんよ。
ついでに言うと、ガンの再発予防も、そのことだけに拘って気持ちを固くしてしまってはいけないということです。
ガンと腰痛を比べるのもなんですが、恐れずにのびのびとやりたいことをやるのが一番ですね。
ではまた。